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第24回「低タール・低ニコチンのタバコの仕組み」

タバコのフィルターの近くにいくつもの小さな穴があけられています。この穴から、タバコを吸う時に空気が入ります。この空気により、ニコチンやタールがうすめられる為に機械でタールやニコチン量を測定すると低い数値となります。実はこの「空気」に問題があります。

この「空気」により、ニコチンが酸化し、この酸化して燃焼したニコチンが体にかなり悪影響を及ぼすことがわかってきました。ですから、低タール・低ニコチンという数値の低いもの程、実は体に悪いという事です。

第23回「低タール、低ニコチンタバコの方が体に悪い」

例えば2mgのニコチンを含有するタバコを吸っている人が1mgのニコチンを含有するタバコにかえてもニコチンの摂取量は変わりません。
2mgのニコチンのタバコを吸っていた人は、1mgのニコチンのタバコにかえてもその人の体が要求しているニコチンの量(満足するニコチンの量)は変わらないので、以前と同じ量のニコチンが体内に摂取されるまでタバコを吸います。

例えば、1本のタバコを吸い終わるまで10回吸っていたとします。それがタバコをかえてから10回が15回になったり、また、より深く吸う、または本数が増えるなどで、ニコチンの摂取量は同じであっても有害な化学物質、発ガン物質をより大量に摂取してしまうのです。
最近は「ライト〜」「マイルド〜」という表現に法律で規制がかかるようになりました。喫煙者が体に負担が少ないと誤解してしまう為ですが、タバコメーカーは、低タール・低ニコチンのタバコの方が結果として体に悪い事実は十分承知しています。

第22回「サード・ハンド・スモーク(残留受動喫煙)」

今、目の前でタバコを吸っていなくても、タバコを吸った後は衣服や家具、壁、天井など、いたる所にタバコの煙に含まれている有毒な化学物質、発ガン物質が付着しています。これらも間接的に体内へ入ってしまう危険が考えられ、特に乳幼児や高齢者、有病者にとってとても深刻な事です。

タバコを吸っている人はフィルター越しに煙を吸っているので周囲にいる人たちよりもむしろ有毒な化学物質を少なく吸っていることをご存知ですか。
タバコを吸っている時はタバコの先端の火が完全燃焼に近いかたちで燃焼しているので煙に含まれる有害な化学物質、発ガン物質は多少減少しているのですが、灰皿に置いた状態では有害な化学物質、発ガン物質は非常に多いと言われています。

第21回「セカンド・ハンド・スモーク(受動喫煙)」

日本人は1年間に10万人以上がタバコで命を落としています。そのうち約8000人以上が受動喫煙によると言われています。世界では1年間に60万人以上が受動喫煙で命を落とし、そのうち約13%は5歳未満の乳幼児です。

喫煙に関しては「自己責任」という言葉はもはや通用しないと思います。以前は、「自分のお金で買ったタバコを吸うことがどうして悪いのか」「体を悪くすることも承知の上だ・・・」という様な事を言われる方が多かったと思いますが、受動喫煙による悪影響、他人への迷惑を考えれば当然だと思います。

第20回「禁煙から卒煙へ」

禁煙の第一歩は、まず、タバコについて良く知ることだと思います。
なぜやめられないのか、どの位悪いものなのか、周囲への悪影響など、私の医院ではタバコについて私の知っている事を伝えます。
タバコは覚醒剤、大麻、コカインなどの薬物と同じように依存性があります。毒性は他の薬物に比べて少ない(ただし長期に喫煙していれば別ですが)と言われていますが、依存性はむしろ強いと言われています。
ニコチンは快感、覚醒、気分に関わる薬物で脳のニコチンを感知する場所に作用します。吸いはじめて約7秒で到達すると言われています。
よく、「タバコを吸うと気分が落ちつく」「イライラを解消できるから」と言う方が多いのですが、この気分が落ちつかない、イライラするという状況はタバコを吸わない人にはないものです。ニコチンの血中濃度の低下から起こる禁断症状なのです。
禁煙をしていた方がまた喫煙をはじめてしまうケースはかなり多く、禁煙後3ヶ月以内に再発することが多い。禁煙後6ヶ月経過すると再発は少なくなる。 禁煙に際しては、断煙(1本も吸わない)することが望ましく、徐々に本数を減らす「減煙」は殆ど失敗に終わるようです。

第19回「喫煙と歯周病」

タバコは歯周病を悪化させる最大のリスクファクター(危険因子)です。1日の喫煙本数、喫煙歴と歯周病組織の破壊や喪失した歯の本数が相関しています。タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯周病が進行しやすく重症化しやすく、また、歯周病組織の創傷治癒能力が低下している為に治療後の治癒が遅く、良い結果が表れにくいのです。タバコは免疫力を低下させるのです。

歯周病の同じ程度の喫煙者と非喫煙者がいるとします。一見すると喫煙者の方が非喫煙者よりも悪くない様に見えます。それは免疫力が低下しているので、生体の防衛反応としての炎症が起きにくくなっている為です。
非喫煙者の方が、炎症反応により、いかにも赤く腫れて、出血しやすく、痛々しい様子がうかがえます。喫煙者は生体の防衛反応としての炎症が起こりにくい分、歯周組織の内部の破壊が進行してしまいます。
一言でいうと、タバコを吸っていると歯周病は治りません。歯周病に罹患している人の口臭はとても強く耐え難いものです。タバコを吸っていると、嗅覚や味覚が鈍感になっている為、自分の口臭には気付きにくくなっています。

炎症とは…発赤、腫脹、疼痛、機能障害(四徴候)などの症候。

第18回「正しいブラッシング方法」

歯科医への通院がとだえると、歯に対する意識がなくなる方が多くいらっしゃいます。本当は自身からやる習慣をつけていただけることが大切です。正しいブラッシングは、一見手間かもしれませんが、習慣化してしまえば苦になることはないでしょう。 では、正しいブラッシングとはどういう事でしょうか?

今回は、ブラッシングの回数や時間について説明したいと思います。 ブラッシングの回数は、朝昼夕の各食後とプラス1〜2回が理想的です。1日4〜5回ですが、回数をこなせば良いというわけではなく、4〜5時間の間隔で行うのが良いでしょう。これはつまり、みなさんが1日3回摂取する薬を処方された際に、1度に3回分飲むということをしないのと同じです。ブラッシングもまた同じ考え方なのです。


また、ブラッシングをするのに最も効果的なのは昼食後のブラッシングと夕食までの間のブラッシングです。

その理由を解説すると、元々、唾液中には、歯を虫歯から守るカルシウム(Ca)が多く含まれており、この現象を再石灰化といいます。しかし、このカルシウムにより、歯垢が歯石に変化してしまうのも事実です。歯に付着した歯垢は、15時間以上経過すると唾液中に含まれているカルシウムの影響により歯石に変化します。ですので、それまでにしっかりとブラッシングをおこなう必要性があるのです。

第17回「日本人の歯の色」

白人や黒人の歯は、かなり「白く」見えます。
この「白さ」は、黄色人種の日本人には不自然な白さとなります。
この「白さ」で歯を作製して装着すると、いかにも「人工物」が装着されているという感じになります。日本人には日本人に合った色調があり、決してコンプレックスを感じるような色調ではありません。

大切な事は、肌の色調ともバランスがとれていて、しかもどこに人工物が装着されているのか見分けがつきにくいものを装着された状態が本当の審美だと思います。

第16回「本当の審美歯科とは…」

審美歯科とは、本来歯を白くする事だけではありません。健康的な歯肉、つまり厚さが薄く・色調は薄いピンク色と自然な色調・張りがあって引き締まっている調和のとれた状態にする歯科を言います。

逆に言えば、歯を白くする事だけに執着した歯科は、審美歯科とは言えないのです。歯肉の状態が不健全つまり厚さが厚く・色調は赤みが強くどす黒い色調・腫れている状態にも関わらず、歯だけを白くし続ける美容のみの歯科がそれに当たります。しかし歯だけが白くても歯肉が不健全なので、かえってそれが目立ち意味がある行為だとは思えません。安易に「歯を白くする」とか、「短期間で解決します」とか、そう言う甘い話には、くれぐれもご注意くださいませ。